「猫エイズウイルスキャリアの猫ちゃんを迎えたいのですが」という電話をいただいたのは2カ月ほど前のことです。
お話をうかがったら、先住猫が猫エイズウイルス(FIV)キャリアで、人にまったく馴れていないが、猫と一緒に過ごしている時は幸せそうだった。今は1頭だけになってしまって、とても寂しそうにしている、とのことでした。
「シニアの猫でも、人に馴れていなくてもいいのです。うちの猫さえ受け入れてくれたら」とのことで、相性の良さそうな保護猫が思い浮かびました。
1年半前に世田谷区と大田区の区界、不妊・去勢手術が十分には普及していなくて、子猫が次々と生まれていた地域で地元のボランティアさんに保護されたポピーちゃん。
保護された時は6、7カ月くらいの子猫だと思ったら、小柄な7、8歳の男の子。毛もパサパサボロボロで痩せこけ衰弱していたのでした。FIVキャリアです。
ポピーちゃんは、こちらの施設で暮らすうちに毛づやも肉づきも良くなりました。
穏やかな性格と行動で、他の猫たちとも仲良く過ごしていて、きっと先住猫さんとも仲良くなれるはず。
ということで面会に来ていただき、「猫がすべてに優先される」という「猫観」と住環境なども申し分ないということで、お家にお届けしたのでした。
※写真は、お届けの時に撮影したものです。